
「相続のことで家族と揉めている…」
「借金の督促が来たがどうしたらいいのか分からない」
「不動産の名義変更を自分でやるのは不安」
このような悩みを抱えたとき、頼れる存在が「司法書士」です。しかし、いきなり専門家に相談するのはハードルが高い、と感じている方も少なくありません。
そこで多くの司法書士事務所では「無料相談」を実施しています。
本記事では、「司法書士の無料相談」とはどのようなものか、どんな内容を相談できるのか、そして相談を受ける際のポイントなどについて、詳しくご紹介いたします。
このページの目次
司法書士の無料相談とは?
司法書士は、法務に関する手続きの専門家です。主に以下のような業務を行っています。
- 相続に関する手続き(不動産の名義変更、相続放棄、遺産分割協議書作成など)
- 不動産登記、商業登記(会社設立、役員変更など)
- 成年後見制度の利用手続き
- 債務整理や過払い金請求
- 裁判所への提出書類作成(簡易裁判所での代理業務を含む)
- 遺言書の作成支援
このように、暮らしの中で起こる法律・登記・財産管理の問題に幅広く対応できるのが司法書士の特徴です。
無料相談とはどんなもの?
司法書士事務所の無料相談は、30分から1時間程度の初回相談を無料で実施しているケースが一般的です。内容により、電話・メール・オンライン(Zoomなど)・対面など相談の形式はさまざまです。
主な目的は「状況把握と方向性の提示」
無料相談では、相談者が抱える問題の概要を司法書士がヒアリングし、どのような法的対応が可能か、必要な手続きは何かといった方向性をアドバイスします。その場で依頼を決める必要はありません。まずは「自分の状況でどのような選択肢があるか」を知ることが目的です。
どんなことを相談できる?
無料相談で対応可能な代表的な相談内容は以下のとおりです。
1.相続に関するご相談
- 相続登記をしないとどうなるの?
- 戸籍がどれだけ必要かわからない
- 相続人の一人が認知症、どう対応する?
- 相続放棄の期限が近いけど間に合うか不安
相続手続きは専門知識が必要で、トラブルにも発展しやすい分野です。早めに司法書士へ相談することで、リスクを回避できます。
2.不動産登記・名義変更
- 亡くなった親名義のままの土地をどうすればいい?
- 離婚後の名義変更をしたい
- 贈与税がかかるのか心配
登記のミスは後々大きなトラブルにつながります。正しい手続きの流れを無料相談で確認できます。
3.借金や債務整理のご相談
- 借金を返せず悩んでいる
- 過払い金があるか調べたい
- 自己破産を検討している
司法書士は簡易裁判所において、訴訟代理人になることができます。適切な解決方法を提案してくれるでしょう。
4.会社設立・商業登記
- 起業したいが手続きが複雑そう
- 株式会社と合同会社の違いは?
- 役員変更の登記が漏れていた
起業前や変更登記のミスは経営に大きく影響します。相談しておくことで、スムーズに進められます。
無料相談の利用時に押さえておくポイント
1.事前に概要をまとめておく
限られた時間内で的確なアドバイスを受けるため、相談内容を整理しておくと良いでしょう。例えば、相続人の構成、不動産の所在地・名義、借金の金額と相手先、登記の希望内容など、必要に応じて、資料(戸籍・登記簿謄本・借用書など)をお持ちいただくと、より正確なアドバイスが得られます。
2.相談だけでもOK
無料相談を受けたからといって、必ず依頼しなければならないということはありません。「まずは話を聞いてみたい」というだけでも大丈夫です。
3.相談内容は守秘義務で守られます
司法書士には法律で守秘義務が課されています。相談内容が外部に漏れることはありませんので、安心してご相談ください。
司法書士と弁護士・行政書士の違いは?
司法書士・弁護士・行政書士は、それぞれ専門分野が異なります。
- 司法書士:登記手続き、相続・遺言、債務整理、簡裁代理など
- 弁護士:訴訟・交渉の代理、刑事事件、民事全般
- 行政書士:許認可申請、契約書作成など
相続や登記に関することであれば、司法書士が最も適しているケースが多くなります。
まとめ|無料相談で「一歩前へ」
法律や登記の問題は、放置しても解決することはありません。むしろ、放っておくことで事態が悪化することもあります。だからこそ、まずは一歩踏み出すことが大切です。
司法書士の無料相談を利用することで、悩みの全体像が整理され、何をすべきかが明確になります。
「誰に相談すればいいかわからない」「費用が不安で躊躇している」そんなときこそ、無料相談をぜひご活用ください。